

AKAMAについて
AKAMA-1977-は、先代の赤間伸喜が1977年に創業した有限会社ドゥオモ商事の新しいシューズブランドです。
社名の由来は、感謝の意を伝える日本語の「 どうも ありがとう 」と、イタリア・ミラノの中心地にある「DUOMO(ドゥオモ・大聖堂)」にちなんで名付けられました。
私たちに関わって頂ける全ての方に「ありがとう」を伝え続ける事と、ファッションの中心地イタリアから常に最新の情報を発信するという想いが込められています。
その精神を受け継ぎヨーロッパを超え各国を飛び回り、新しいメーカーの発掘や新規事業の開拓を続けています。
世界中から様々なブランドや工場と連携し、企画、輸入、そして国内での販売を行っています。

made in ASAKUSAへのこだわり
- PHILOSOPHY -
私たちのオフィスがある浅草は、100年以上の歴史がある履物・靴の街として知られています。
今なお数多くの職人がその技術を生業にそれぞれが家業として生計を立てており、細い路地を入れば、小さな工場が立ち並び作業の音が聞こえる環境がありました。
しかし近年では生産効率とコストダウンのための機械化や海外移転が進み、職人の高齢化も重なり、その特殊な技術が失われつつあります。
市場の変化や物価の高騰も相まって、国内市場は深刻な煽りを受け、大手メーカーの事業縮小や職人の廃業といったニュースも珍しくありません。
私たちはこの現状を見聞きする中で、輸入業務を続けていくことの大切さと共に、日本の稀有な靴づくりの環境と技術力を、世界に届けたいと強く感じるようになりました。

生産背景
- BACKGROUND -
私たちが取引する海外工場では、「革・資材」の手配から「組み立て・仕上げ」までを1拠点・ワンストップで生産し、短時間で安価に効率的な靴づくりを行うことを目的としています。
商品企画から発注までを終えれば、実際に商品が出来上がるまで私たちが靴に触れることはありません。
対照的に、浅草の靴づくりは独特です。個々の家が街を構成するように、パーツや工程ごとに専門の職人が担当し、それぞれの作業を集約(アッセンブル)することで、一足の靴が完成に至ります。
非効率的で手間はかかりますが、その反面、私たちを含めた多くの目と手が靴に触れることで、最高品質を生み出すことを可能にしています。
これこそが、それぞれの職人が持つ熟練の技術、失われつつある技術(ロストテクノロジー)の集合体です。
最高品質の一足を作るという目標のもとに技術を結集させることで、逸品が完成するのです。

ものづくりの伝統
- PRIDE -
長年輸入業務に従事してきた私たちにとって浅草の街は身近な存在で、しかし、その近さゆえにすぐそばにある真の価値に気づかずにいました。
それは浅草の街に息づく、日本最高峰の「職人の技術」。これこそが世界に誇るべき伝統の結晶です。
探し求めていた最高のものが作れる環境が、はじめから一番近くに存在していました。
私たちは浅草に「点」として存在するかけがえのない職人たちの技術を、培ってきたノウハウと情熱で「線」へと結びつけます。
この繋がりこそが、古き良き技術を未来へ繋ぐ「現代の架け橋」です。
日本の誇るべきクラフトマンシップ、そしてものづくりへの真摯な姿勢と想いを、この浅草から世界中へ発信していきます。

概念
- CONCEPTION -
ブランド名の由来は、AKAMA=赤間「赤」は情熱を表すカラーであり真心や真実という意味を持ち、「間」は様々な人たちとの関わりで積み重ねてきた絆や時間・空間を表しています。
私たちの生活圏内 =「間」の中で、その日本の伝統技術「靴作りの伝統=いろは」を、時代を超えて受け継ぎ・紡いでいく。
そんな情熱や意志に共感して頂く方々と靴作りを行っています。

モチーフデザインについて
- TRADEMARK -
日本に住んだ事がある人であれば、一度は目にした事のある家紋。
この「慣れ親しんだデザインを身近に感じていただき、日本の伝統へ親近感を持っていただきたい」そんな強い想いから、私たちのブランドロゴは生まれました。
日本の伝統が持つ格式と象徴性を家紋のデザインに落とし込んでいます。
そして、私たちの空「間」で関わり合う全ての人々との強固な絆や、そこから生まれる創造的な繋がりを表現しています。
個々の「点」を線で結び、円、菱、三角へと形を変え、重なり合うことで、中心に新たな価値や概念を生み出すことを象徴しています。

木型について
- LAST -
ミリタリーやアメリカン・トラディショナルの要素を取り入れながら、素材の魅力を最大限に引き出すシンプルなプレーン・ローファーデザインを採用しています。
特定の国やスタイルに縛られることなく、独自の解釈で再構築・ブラッシュアップしました。
モダンでありながら普遍的な趣を持ち、そして独特な雰囲気をまとったラストが一番の特徴です。
創業以来の輸入業務で培った世界各国の靴作りのノウハウやエッセンスに着目し、日本の繊細な技術と感性を融合させ、世界に誇れる日本独自のクオリティを追求しています。
巾の規格や全体のバランス、ステッチの1本に至るまで見直し、時代を超えても決して色褪せる事のない、日本人の持つ美意識を細部にまで感じていただける靴を目指しました。

細部へのこだわり
- MAKING -
各セクションの職人が靴を作る技術、日本の熟練された職人の「スタンダード」を表現したブランドです。
その為、手の込んだ仕様や細かい手仕事を依頼する事はしていません。
一見すると、特別な仕様やデザインは見当たりませんが、随所に目を見張るものがあります。
ラストの抑揚に緻密に合わせたアッパーの繊細なつり込み、ステッチ、ウェルト、そして出し縫いのピッチに至るまで、細部に宿る職人技が光る。
一足で随所にわたり質の高さを実感していただけます。

履き心地
- FITTING -
生産の中心を担う老舗ファクトリーで行われているのは、全セクションの取りまとめと、シューズの履き心地の鍵となるフィッティングです。
機械と手作業を融合させた独自のスタイルは、機械ではカバーしきれない細部を職人の手作業で補うことで、機械作業のみでは見る事のできない、ラストに沿った美しい曲線を生み出します。
その美しさだけでなく、最終的に底付け・仕上げまで行うことで生まれる履き心地は、もはや足を包み込むという表現だけでは言い表せません。
一つの靴に携わった職人の技術や想いが見えることで、より安心感を体感でき、足を入れる事の楽しみや満足感へとつながります。

想い
- WISH -
私たちは日本国内への輸入業務を行っていくために、海外メーカー・工場の方と沢山のコミュニケーションを図ってきました。
その姿勢は国内でも変わることはありません。
同じようにAKAMAの靴づくりを進めていく上で、ここにしかない技術やコミュニティ・そして携わる人々の靴づくりへの揺るぎない想いを改めて強く感じます。
「相手を想いやる心を持って、携わる全員がポテンシャルを最大限に発揮する努力を怠らない」
直接目にすることの少ない、AKAMAの靴を手に取っていただく方へまで気を配り、自分本位ではない利他的な意識が深く根付いています。
「一つの庵(い織り)を囲うように、小さな火を大きな炎へと育てていく」
そんな日本特有の風景や視点を忘れずに、私たちの「間」の中で価値観や熱量を同じくした人たちと、スタイルや時代を超え、やがては国境をも越えて行ける。
新しい美意識を纏い、あなただけのスタイルを完成させ、体の一部になる様な特別な一足です。

#1 睦月
Plain Toe Derby
S/No. 61 051
U.S. Navyラストを使用したサービスシューズによく見られた6アイレットを、現代風にアップデートしたプレーントゥ。
ビンテージスタイルを継承しつつ、足囲などを調整する事で癖のないモダンなシルエットが完成しました。
底面からアーチ部を突き上げるような、独特のフィッティングが特徴です。
熟練の職人が一足ずつ手作業でつり込むことで、木型が描くしなやかな曲線美が生まれています。
¥99,000 in tax
Coming soon

#2 如月
Coin Loafer
S/No. 61 121
脱ぎ履きの多い日本でも馴染みの深い、クラシックなスタイルを最も色濃く表現したコインローファー。
現代風に修正・調整する工程が少なく、ほぼ完成されたスタイルを再現しました。
ヒール部分のつまみ縫いは、職人の手作業の象徴であり、ブランドのアイデンティティを引き立てるように配置されています。
フィット感を重視し、甲を低く設定した形状が特徴で、モカ部分に沿って崖に落ちるようなラインが存在感を放ちます。
ローファー専用木型の為、捨て寸がかなり短く設定されています。
※木型の高さを低めに設定している為、甲高の方は通常着用されるサイズより、ハーフサイズ上のサイズをおすすめします。
¥99,000 in tax
Coming soon

#3 弥生
Tassel Loafer
S/No. 61 131
シンプルなローファーにタッセルという装飾が加わり、ヒール部分のつまみ縫いが存在感を感じさせるタッセルローファー。
格調高い紳士靴としても知られ、華やかな印象を残しつつ、特別な個性を演出します。
オックスフォード向けに開発されたラストの採用により、シャープで洗練されたシルエットを実現しました。
足の形に沿ったツイスト形状が特徴で、かかと部分は、外側がわずかに沈み込むように設計されています。
これにより、ヒールの積み上げは自然に内側が高くなり、理想的なアーチサポートを実現します。
シルエットは細身ながら履き心地はゆとりのあるラストです。
※つま先にゆとりがある木型の為、通常着用されるサイズより、ハーフサイズ下のサイズをおすすめします。
¥99,000 in tax
Coming soon